「ガバメントXML(行政XML)」としてのUM

2014年10月21日

UMガバメントXML(行政XML)の目的

「ユニバーサルメニュー」(以下、UM)は、将来の電子政府実現のための、行政サービスに関する情報構造設計=ガバメントOSとしての設計も行われています。

これは、UMを将来、国及び各自治体、開発ベンダーがUMを電子政府システムのシステム基盤(“ガバメントOS”)として、
行政サービスに関する情報構造を統一的な枠組みで利用できることを目指しています。
具体的には、UM設計で得られた国・自治体の行政制度・サービスについての情報構造に関する知見を元に、
各種行政サービス情報をXMLスキーマで定義するデータ構造を設計しました。これはオープンガバメントにおけるデータの「標準化」のにあたります。
行政サービスの分類や内容の情報構造をシンプルに表現し、マシンリーダブル(機械可読式)なデータ表現を可能としています。

UMガバメントXML設計の方針

UMガバメントXMLは、設計の際の基本コンセプトとして、UMの情報構造設計を元に、
できる限り自然にXMLでUMのデータを表現できるようXMLスキーマを設計し、
XMLスキーマを利用するIT企業やWebサイト制作者が理解しやすい形式としました。
また、UMをXML文書として検証可能にすることで、UMとしての形式をチェックできるようにし、企業やWebサイト制作者がデータの妥当性を維持しつつコンテンツを作成できること、そして、提供するXMLスキーマ定義を個々の自治体に応じてカスタマイズできるよう拡張性を持っています。
また、今回設計したXMLスキーマでは、各自治体同士での行政情報関連のデータ利活用や、標準のUMと自治体独自のUMの比較を補助するための情報を標準で定義されています。

表 ガバメントXML(行政XML)のデータ構造

表 ガバメントXML(行政XML)の例(一部)